伍段帳

伍段帳とは伍段のブログである。

カードゲームがきっかけで『電音部』とかいう変なコンテンツにハマってしまった話

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いきなりですが、筆者は以前こんな記事を書いていました。

godan-note.hatenablog.com

これは今まで誰にも話していない本邦初公開情報なのですが、実はわたくし、金髪で胸の大きい女の子に目がないのです。
この年は強力な金髪がわんさか現れ、大変な年でございました。

あれから三年(綾小路きみまろ
WIXOSS DIVA(A)LIVE』は全編視聴したものの、TCGの方を触るまでには至らず。
『電音部』に関してはまるで履修できていないという体たらくでした。
結局なあなあで日々を過ごしていたのですが……。

 

2023年、事件が起こりました。

「フェゾーネ DIVA with 電音部」発売の報せです。
タイトルに入っている以上、煌様を含め、電音部のキャラクターは概ね収録されていることでしょう。
しかも、パッケージにはアキノさんの御姿が。
これはえらいことになりました。
筆者の興味は否応なしに惹かれます。

 

こちらバックストーリーとしましては、WIXOSS一のボインであるアキノちゃんの水着ライブが大ウケし、それを見つけた電音部の面々とコラボする、というものなのですが……。
ん!? 今アキノちゃんの水着って言いませんでした!?

そうなんです。こちら「電音部」「水着」「音楽フェス」と、三つのテーマをもとに作られた商品なのです。なんということでしょう。
原作の水着回でもこんなに描写されなかった破廉恥可憐な姿を拝ませてもらって良いのでしょうか?
これは日本屈指の名パック「遊戯王ファイブディーズ オフィシャルカードゲーム GOLD SERIES」にも匹敵する優れた商品と言えましょう。

そういえばこれも金ですね。

漢伍段、四月末にて爆速予約。
しかし、発売はまだ三ヶ月以上先です。
居ても立っても居られない筆者は、いよいよ重い腰を上げ、コラボ先の電音部について調べてみることにしました。

 

 

そもそも電音部とは?

公式の言葉を借りると「音楽原作キャラクタープロジェクト」だそうです。
あくまでメインは楽曲。ノベライズやコミカライズは、原作というよりフレーバーテキストなのでしょう。
ちなみに楽曲は各種サブスクで聴き放題です。太っ腹。

 

肝心の音楽部分ですが、どうもかなり気合が入っているようです。
いくつか聴いてみましたが、まァ〜〜〜良いのなんのって。
気持ちが昂る曲が多いのはもちろん、しっとりした歌でも電子音ゴリゴリで新鮮な味がします。
まだまだ聴けていないものも多くありますので、少しずつ咀嚼していくつもりです。

youtu.be

 

コンポーザーにはかなりこだわっているらしく。
アイドル系電波ソングを、アイドルマスター楽曲で有名な佐藤貴文氏に依頼するなど、趣向を凝らしつつも人件費度外視です。

youtu.be

 

他にも、IOSYSや周防パトラなど、音楽について明るくない筆者でも知っているような名前がちらほらと列挙されていました。

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youtu.be

 

そもそもなんでDJの話なのにアイドルソングが出てくるんだよって話なんですが。これは作中キャラクターが所属しているチームに理由があります。
彼女らは渋谷や新宿など、それぞれの拠点となる学校に所属し、土地柄に合った楽曲をプレイしています。
先述のアイドル部門担当は、主人公チームたる秋葉原なわけですね。
彼女らの演者さんは、かつて『アイカツ!』シリーズの歌唱パートを任されていた実績があり、その実力は折り紙付きです。

youtu.be

 

ちなみに、筆者の股間を破壊した白金煌様は麻布の担当です。

 

真ん中の小僧、黒鉄たまはバチクソ歌が上手いので、どの曲もオススメですよ。

youtu.be

 

電音部のゆかいな仲間たち

せっかくキャラクターの話をしたので、このままあらすじにも触れましょう。

 

クラブミュージックが大流行している未来のお話。
人々はDJの腕を競い合う、通称STACKバトルに勤しんでいます。
流行りすぎて女子高生の部活にもなるくらい。
そんな部活「電音部」に所属する女の子たちのお話です。

 

色々書きましたが、要はDJが題材のホビーバトル漫画みたいな感じなので非常に取っ付き易いです。
主人公の日高零奈ちゃんがいい子すぎるおかげで、そこまでギスギスした感じにもなりませんし。

彼女を中心に、周りは次第次第に繋がっていきます。

 

オデ、ハラジュク、スキ。
寂しがりなくせに人間嫌いな三人だからこそ、一緒にいて居心地がいいし、
どれだけ揉めても元鞘に収まるんですわな。仲良く喧嘩しな。

 

はぁお姉ちゃん。
誰よりも家族を想っていたせいで嫉妬に狂ったお姉ちゃん。
その掴んだ手を二度と離すんじゃないぞ。
もっと妹をいっぱい甘やかせ。零奈ちゃんはずっと待ってるぞ。

 

公式サイトに「友情も愛情も詰め込んだ王道シナリオ!!」と記載されている通り、戦いを通して深まる人間関係を主題にしています。
バチバチしつつもハートフルなお話です。

 

……まあそれも全部第一部までの話なんですが。
第二部からは、ホビーバトル漫画につきものの闇の決闘者が登場し、なんもかんもめちゃくちゃにしていきます。

 

親愛なる原宿の子どもたちが、シマを荒らされ、耳と心を破壊されたりして大変なことになるのですが……これはまた別の機会にしましょう。

ストーリーもちょうど
「やめろー! DJは人を傷つけるためのモンじゃねえ!
 俺とSTACKバトルで勝負しろ!」
なところで止まっていますし。

 

第一部のみですが、ノベライズは無料で読むことができます。
ストーリー前半部分は漫画化もされていますので、まずはこちらから読むのも良いかもしれません。
気になった方はぜひ、ご一読を。

denonbu.jp

 

電音部とAI

闇の決闘者、もとい真新宿GR学園の面々が出てきたので、また少し脱線するのですが。

この地雷感漂うかわいこちゃんは名前をりむるといって、正式名称は「分散型自律ゴーレム りむる」クローン人間なのです。コワイ!
個体数がたくさんある、音楽を原動力に成長するといった特徴を活かし、なんと「CeVIO AI」の新商品として発売されてしまいました。

cevio.jp

これは人間の声(今回はりむる役、をとはさんの声)を再現し、歌わせることができるという大層ハイテクなツールです。
こちらを使用した楽曲も、公式やクリエイターから続々発表されています。

youtu.be

 

AIを使った試みはこれだけではありません。
東急歌舞伎町タワー内にあるネオサイタマnamco TOKYOでは、時折AIDJによる実演が行われています。

電音部を始めとするキャラクターたちが、プレイの流れに沿って曲を変更したり、アクションをとったりするという、これまた近未来的な技術ですね。

www.bandainamco-mirai.com

 

ここまでいくつか電音部とAIの関係について並べてみましたが、この二つはストーリーでも少なからず関わりがあります。
実は電音部の世界では、楽曲データベースの管理や、バトルの勝敗判定など、全て機材に組み込まれたAIで行なっているのです。
そして、それらを開発しているのはニューコム社。
これは『ACE COMBAT』シリーズ等に登場する会社であり、作中でもAIを使った研究を行っていました。

 

これらはUGSF(United Galaxy Space Force)シリーズと呼ばれるものに関係しており、バンダイナムコ作品の一部はこの長い長い歴史に組み込まれています。
まだ年表に載っていませんが、電音部はエースコンバット3の約20年後の話と言われていますよ。

ugsf-series.com

電音部ストーリー内でも、ゲームマニアの女の子、東雲和音がホリ・ススムの名前を知らないという小ネタが出てきます。
ミスタードリラー』もUGSFシリーズであり、電音部の世界からおよそ340年後の話だからですね。細かすぎる……。

 

冒頭で述べた通り、電音部とWIXOSSがコラボしてしまい、年代的にもほとんど差はないように描写されています。
これのせいで、『WIXOSS DIVA(A)LIVE』もエースコンバット3の未来の話ということになりかねません。

 

与太話はさておき、今後のストーリーでも、人間とAIのあり方について掘り下げがあるものと思われます。
どんなところに着地するのか、期待して待ちましょう。

 

そしてWIXOSSコラボへ

電音部の面白いところ、やりたい放題なところを列挙していたら随分と冗長になってしまいました。
最後にWIXOSS電音部の話に戻して締めましょう。

 

せっかく箱で買うのだから、デッキの一つでも作らねば筋が通らんでしょうということで。
公式サンプルレシピをもとに作ったものがこちらです。

金! 金! 金!
もう圧巻です。
今まで色々なゲームで色々なデッキを組んできましたが、こんなにも恐ろしいデッキは見たことがありません。

 

ちなみに、ゲーム的にはどんなデッキかと言いますと、「天災 デドダム」と「ソウル・チャージ」を振り回して圧倒的アドバンテージで押し潰す、という大変お行儀の悪いデッキとなっております。

 

零奈の応援がトリガーとなり、ふたばが狂化するのが地味に原作再現っぽくて好きです。

 

カードだけでは飽き足らず、作品の垣根を超えたデュエットソングも。

youtu.be

会社もジャンルも全然関係ないキャラ二人で歌ってるの前代未聞すぎませんか?

 

ご覧の通り、コラボがきっかけでどっちのコンテンツにものめり込む憐れなオタクが生まれてしまいました。
バンダイナムコタカラトミーの都合のいいお客様すぎる。
まあ、どちらも楽しく遊べているので結果オーライではありますが。
ありがとうバンダイナムコ
ありがとうタカラトミー

 

ここまで散々つらつらと書きましたが、電音部は関連作品やイベントを片っ端から追わなくても十二分に楽しめます。

 

曲だけ楽しむも良し。
ストーリーを読み込むも良し。
イベントで周りと盛り上がるのも良し。
一人でじっくり鑑賞してもいいし、ぬいやアクスタと写真を撮っていてもいい。

 

この自由気ままで治安の悪いコンテンツに、ぜひ触れてみてください。